2025年には、5人に1人が認知症になると言われていますが、みどり病院では、5年前から「認知症になっても安心して暮らせるまち作り」をめざして地域住民の方も一緒に様々な取り組みを行っています。今年は職員の認知症対応力が向上することを目標に毎月事例検討会を行っています。
5月は1番広い会議室で密を避けて多職種15名ほどが集まり、回復期リハビリ病棟の事例を検討しました。
Aさんは70歳代女性大腿骨頸部骨折で入院されています。はっきり認知症と診断されたわけではありませんが、ほぼ毎日夕方になると、大きな声で家族を呼んでいます。新型コロナウィルス感染対策として、家族面会を禁止にせざる得なくなりました。それまで毎日顔を出していた夫に会えなくなる寂しさが募ったのではないか。夫の写真をベッドサイドに置こう。できるだけ人の姿があるところにいてもらおう。等のアイデアや、精神科医師によるアドバイスも受け、有意義な話し合いができました。