こんにちは わたなべです。
少しずつ日が長くなって、小さな春を見つけるとうれしくなりますね
ある日の一般病棟でのできごとです。
すこやか診療所の訪問診療を受けながら、在宅療養をしておられましたが、
嚥下障害もあり、誤嚥性肺炎などで、入退院を繰り返すことが多くなりました。
半年前に腫瘍が見つかり、徐々に最後の時が迫っていたある日
毎日付き添っておられた奥様が、リハビリの担当セラピストに
「元気なころに新調して一度も袖を通していない背広があるんだけど、今はもう着れないかしら。」
とポツリ・・・
「なんとかしましょう!是非持ってきてください。写真撮りましょう。」ということになり
若干サイズが小さめで麻痺もあるのですが、スタッフ4人がかりで着替えに成功
車いすに座り、息子さん・奥さんと記念写真を撮りました。
ゼリーにお神酒をほんの少し混ぜて、嬉しそうに食べられたそうです。
残念ながら、それからまもなく亡くなられました。。。
奥様から良い思い出になったという言葉をいただきました。
一般病棟でも、緩和ケアとかグリーフケアってできると思います。
チームで患者さんに寄り添って、その人らしいサポートができればと思います。